メールサーバー:POP
メール受信方法、POP/POP over SSLについてご案内します。
POPとは?
従来より利用されている一般的なメール受信方法で、サーバーに届いたメールをメールソフトに取り込んで保存します。そのため、メールを取り込んだクライアント以外からメールを読むことはできません。サーバーに届いたメールを一定期間残しておくことで、複数の環境にメールを取り込むこともできます。
オフラインでも受信済みのメールを読んだり、整理することができるため、接続時間の短縮ができます。特定のパソコンなどの端末から利用する場合に向いています。
POPとは別に、IMAPという受信方法も利用できます。ただし、CentOS5/6系では、専用サーバーまたはマネージドVPSで、IMAPの有償オプションの利用が必要です。
メールボックスについて
メールボックスの容量について
POPでは届いたメールはサーバー内のメールボックスに蓄積していきます。届いたメールをメールソフトに取り込んだあとに自動的にサーバーのメールボックスを削除、つまり、サーバーにメールを残さないようにするかどうかは、メールソフトで設定することができます。
CentOS5系のサーバーをご利用のお客様は、同じサーバー内の全てのお客様に快適にご利用頂くため、メールボックスの容量の上限やメール受信の頻度について、以下の「快適なメールサーバー環境の維持について」の通りご協力ください。
1アカウントごとのメールボックスの容量には以下の制限があります。
コースの種類 | AlmaLinux9系 | CentOS7/6系 | CentOS5系 |
個人向け共用サーバー | 512MB | 384MB | 224MB |
法人向け共用サーバー | 768MB | 512MB | 272MB |
代理店制度 共用サーバー・ マネージドVPS | 512MB ※ | 384MB ※ | 196MB ※ |
代理店制度 専用サーバー | 512MB ※ | 512MB ※ | 196MB ※ |
法人向け専用サーバー・ マネージドVPS | 無制限 |
※ 代理店制度マネージドVPS・専用サーバーでは、ご依頼により制限値の増減や、制限設定をしていない場合があります。
快適なメールサーバー環境の維持について (CentOS5系をご利用のお客様のみ)
CentOS5系のサーバーをご利用のお客様については、サーバー上のメールボックス容量・受信頻度にご留意ください。
概ね1アカウントあたり以下の容量・受信頻度を超えない程度でご利用ください。それ以上になりますと、メールの受信時にサーバーが重くなったり、タイムアウトで受信ができなくなったりする場合があり、他のお客様のご利用に影響が発生いたします。
● POP over SSLを利用する場合
- サーバー内のメールの蓄積が50MBを超えないようご協力ください。
- サーバー内のメールの蓄積が20MB以上になる場合 最短でも15分間隔で受信ください。
- サーバー内のメールの蓄積が20MB以下の場合 最短でも5分間隔で受信ください。
● POP over SSLを利用しない場合
- サーバー内のメールの蓄積が90MBを超えないようご協力ください。
- サーバー内のメールの蓄積が50MB以上になる場合 最短でも15分間隔で受信ください。
- サーバー内のメールの蓄積が50MB以下の場合 最短でも5分間隔で受信ください。
複数のパソコンからメールを受信するなどの理由がない限り、メールソフト上で「サーバーにメールを残さない」設定で運用されることをお勧めします。
受信頻度が高くサーバーに負荷がかかっている場合は、受信間隔の延長と容量削減のお願いをさせて頂くことがあります。
各アカウントのメールボックスの使用量が大きくなりすぎると、メール受信時にサーバーが高負荷状態になり、メールの受信が行えなくなる可能性がございます。
法人向け専用サーバー・法人向けマネージドVPS、代理店向け専用サーバー・代理店向けマネージドVPSをご利用のお客様で、以下の場合、弊社よりメールボックス容量削減のご依頼を致します。
- ・上記記載の容量を大幅に超えてメールを蓄積している場合
- ・メールを受信することでサーバーが高負荷状態となり、他のお客様に影響が出ると判断した場合
弊社からのご依頼後、期日までにメールボックス容量の削減が確認できない場合、対象のアカウントに蓄積したメールを全て削除させて頂くこともございますので、ご了承ください。
メール受信時のタイムアウトについて
メールボックスの受信時にサーバーとの通信が2分間途切れた場合タイムアウトとなり、サーバーへの接続は中断します。
メールセキュリティについて
APOPについて
CentOS5系のサーバーに限り、メール受信の際のパスワード送信を暗号化する「APOP」が利用できます。サーバーの初期設定では利用しないようになっておりますが、「ユーザーページ:パスワードの設定」で切り替えが可能です。
APOPは、パスワードが解読される脆弱性が報告されているため、弊社では利用を推奨していません。現在ではAPOPよりも安全なPOP over SSLの利用を推奨しています。
POP over SSLについて
POP over SSLを利用することが可能です。POP over SSLを利用する場合は、TCPポート番号995番をご利用ください。
CentOS5系のサーバーをご利用のお客様については、POP over SSLでの受信動作はサーバーにかなりの負荷がかかります。POP over SSLをご利用頂く場合は、サーバー内のメールボックスの容量が30MB以上蓄積しないよう、受信したメールはすぐにサーバーから削除するよう設定して、運用をお願いします。
POP over SSL を利用するには、対応したメールクライアントが必要です。主なメールクライアントの各メールソフトのセキュリティ対応状況の表をご確認ください。