
メールサーバーの仕様と、メールのセキュリティに関するご説明をいたします。
メールアドレスについて
特別なメールアドレスについて
postmasterとnobodyのメールアドレス (postmaster@ドメイン名とnobody@ドメイン名) は、管理者のユーザーIDに必ず届くように設定されていますので、お客様で作成することはできません。
メールサーバーについて
お客様のご契約しているコースによって、メールサーバーの機能に以下の違いがあります。
Windows共用サーバー、及び、Windows専用サーバーでメールサーバーの設定がある場合
メールサーバー | メール専用のLinux共用サーバー上で動作するPostfix と dovecot |
メール受信方法 | POP / POP over SSL / IMAP ※1 / IMAP over SSL ※1 |
キャッチオール ※2 | ○ |
※1 OSがWindows Server 2016 の共用サーバーをご利用の方(メールサーバーのホスト名:www5wm)は、IMAPは使用できません。
※2 @マークの前がどんな名前であってもメールを受け取ることができる機能。
メール受信方法について
SPPDレンタルサーバーでは、メール受信の方法として、POP/POP over SSL と IMAP/IMAP over SSL(※3)に対応しています。
- POP / POP over SSL
- 従来からの一般的なメール受信方法です。POP/POP over SSLでは、サーバーに届いたメールをメールソフトに取り込んで保存します。そのため、メールを取り込んだクライアント以外からメールを読むことはできません。サーバーに届いたメールを一定期間残しておくことで、複数の環境にメールを取り込むこともできます。
- IMAP / IMAP over SSL(※3)
- IMAP/IMAP over SSLでは、受信メールは常にサーバーに保存され、メールボックスの一覧だけをクライアントに表示します。必要に応じてクライアントからメールサーバーにアクセスし、メールを確認しますので、モバイル環境での利用に適しています。
※3 OSがWindows Server 2016 の共用サーバーをご利用の方(メールサーバーのホスト名:www5wm)は、IMAPは使用できません。
メールボックスの容量について
1アカウントごとのメールボックスの容量には以下の制限があります。
コースの種類 | 容量 |
Windows共用サーバー | 384MB |
Windows専用サーバー | 384MB |
メール1通あたりの容量には以下の制限があります。
Windows共用サーバー | 100MB |
Windows専用サーバー | 100MB |
外部のメールサーバーをご利用になる場合について
法人向けサービスと代理店制度をご利用のお客様に限り、有償となりますが、弊社DNSのレコード(ZONE)を変更することで、外部のメールサーバーを利用することが可能です。詳細につきましては「独自ドメイン」の「DNSのレコード(ZONE)、及び、レコードの編集について」をご確認下さい。
メールウィルス駆除・スパムフィルターについて
それぞれ、以下のページをご参照ください。
メールセキュリティについて
SPPDレンタルサーバーでは、メール送受信におけるセキュリティを高めるための各種プロトコルに対応しています。
サブミッションポートとSMTP認証による送信について
メールを送信するときは、サブミッションポート(587番)か、後述のSMTP over SSLを利用してください。サブミッションポートでメールを送信するときは、SMTP認証(SMTP_AUTH)による認証が必要です。SMTP認証のパスワードはそのユーザーIDのログインパスワードと同一です。認証方法としてPLAINとLOGINに対応しています。
25番ポートでメールを送信することはできません。
メール送信時のセキュリティ(SMTP over SSL)について
SMTP over SSLを利用することが可能です。SMTP over SSLを利用する場合は、TCPポート番号465番をご利用ください。STARTTLS機能は利用できません。SMTP over SSLでの接続時には、SMTP認証(SMTP_AUTH)による認証が必要です。SMTP認証のパスワードはそのユーザーIDのログインパスワードと同一です。認証方法としてPLAINとLOGINに対応しています。
TLSのバージョンとしては、TLS1.2に対応しています。TLS1.1以下やSSL3.0には対応していません。
SMTP over SSL(TLS1.2以降)に対応したメールクライアントが必要です。
メール受信時(POP)のセキュリティについて
POPのご説明ページをご参照下さい。
SPF/DKIM/DMARCレコードへの対応について
SPPDのサーバーから外部へメールを送信した際に、送付先のメールサーバーがSPFレコード・DMARCレコードを参照できるよう、弊社DNSサーバーには、標準でSPFレコード・DMARCレコードを追加しています。なお、DKIMについては、OSがAlmaLinux 9系の専用サーバーとマネージドVPSをご利用のお客様に限り、有償オプションとして対応が可能です。
また、SPPDのサーバーが外部からのメールを受け取る際に、SPFレコード、DKIMレコード、DMARCレコードを参照する機能は、標準では提供しておりませんが、OSがAlmaLinux 9系の専用サーバーとマネージドVPSをご利用のお客様に限り、有償オプションとしてSPFレコードとDMARCレコードを参照させる機能を追加することが可能です。DKIMレコードを参照させる機能の追加は対応しておりません。
なお、一部の追加時期が古いドメインについては、標準対応としているレコードが追加されていない場合があります。ご利用ドメインの各種レコードの有無について確認されたい場合にはサポート窓口までお問い合わせください。
各メールソフトのセキュリティ対応状況
メールソフト名 | APOP ※1 | SMTP over SSL | POP over SSL | IMAP over SSL ※2 |
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Outlook 2016 | × | ○ | ○ | ○ |
Outlook 2019 | × | ○ | ○ | ○ |
Outlook 2021 | × | ○ | ○ | ○ |
Windows10 標準メールソフト | × | × | × | × |
Thunderbird 115 | × | ○ | ○ | ○ |
Becky! Internet Mail 2 | ○ | ○ | ○ | ○ |
AL Mail32 | ○ | ○ | ○ | × |
MacOS Mail(Sonoma) | ○ | ○ | ○ | ○ |
iOS 15以降 | ○ | ○ | ○ | ○ |
iPadOS 13以降 | ○ | ○ | ○ | ○ |
Android Gmail | × | ○ | ○ | ○ |
※1 ※2 Windows共用・専用サーバーでは、APOPとIMAP over SSLはご利用頂くことができません。